コラム1 「依存症」は「病気」です!
「依存症」とは?
特定の物質や行為に心を奪われ、「やめたくても、やめられない」または「ほどほどにできない」状態を「依存症」といいます。ゲーム、アルコール、薬物やギャンブル等、心を奪われるものは人それぞれで、いずれも依存症になる可能性があります。


「依存症」の影響
こころ(精神)への影響
こころが物質や行為に奪われ、生活に必要な優先順位を狂わせてしまいます。例えば、学校にいてもゲームの続きが気になって集中できないなど、健康や生活リズム、人間関係等にも影響をおよぼします。
どんな人がなるの?
誰でもなる可能性があります。「意思が弱い人」「だらしのない人」がなると思われていますが、性格や意思の問題ではありません。ごく普通の人が、ふとしたことから陥ってしまう可能性があります。
チェックしてみよう!ゲーム依存かも?
過去1年のことについてチェックしましょう。
セルフチェック(IGDT-10)
- ゲームをしていないとき、頻繁にゲームのことを考える
- ゲームができないときに、頻繁にソワソワしたり、イライラしたりする
- 過去1年間で、より頻繁に長い時間ゲームをしなければと思ったことがある
- 過去1年間で、ゲームの時間を減らそうとしたがうまくいかなかったことがある
- 過去1年間で、友人に会ったり、趣味や遊びをするよりもゲームを選んだことがある
- 睡眠不足や仕事・家族への影響など、問題が生じているのに、長時間ゲームをしたことがある
- 自分がどれくらいゲームしたのかを、家族や友人などに隠したり、嘘をついたことがある
- 無力感や罪の意識、不安感を晴らすためにゲームをしたことがある
- ゲームのために人間関係を危うくしたり、失ったことがある
- 過去1年間でゲームのために勉強ができなかったことがある(成績が落ちた、集中できない)
Kirāiy O et al.Addictive Behaviors,2017 訳:久里浜医療センター改編
チェック項目が5点以上だった場合は、依存の可能性が高いので、まずは相談を!(※9個目と10個目の設問は、どちらか一方でも「はい」であれば、1点と数えます)
「依存症」の怖さ
依存症は、徐々に進行していく病気です。本人が行為や物質の使用をコントロールできないので、症状の悪化や深刻なトラブルを招くことになります。「本人が自覚しにくい」ことも特徴です。
依存症かな?と思ったら
自分が「依存症かな?」と不安に感じたら、専門的な窓口に迷わず相談しましょう。何より一人で悩まず、周囲の人や専門的な窓口に相談し、抱え込まないことが大切です。
もっと知るには
- 依存症かな?と思ったら(相談先)
かながわ依存症ポータルサイト - もっと「依存症」を知るには
依存症についてもっと知りたい方へ(厚生労働省) - 依存症の動画やセルフチェック
かながわの依存症対策
監修:神奈川県精神保健福祉センター
参考:依存症についてもっと知りたい方へ(厚生労働省)、スマホゲーム依存症/内外出版社/樋口進著