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神奈川県未病改善ヒーロー ミビョーマン
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ぬり絵で遊んで親子で知ろう!子どものときに身につけるといいこと

お子さんが生涯を通して、健康でいきいきと過ごすためには、子どものころに食生活や睡眠などの正しい生活習慣を身につけ、人との交流体験をもつことが大切です。ぬりえをダウンロードして、お子さんと遊びながら考えてみましょう。 

野菜を食べて元気いっぱい

野菜には、ビタミンA・C、カリウム、食物繊維等が含まれ、体の中で主に次のような働きをしています。これらの栄養素を十分にとるために様々な野菜を食べましょう。

野菜に含まれる栄養素と主な働き

栄養素名主な働き
ビタミンA
  • 夜間の視力の維持を助ける
  • 皮膚や粘膜の健康維持を助ける
ビタミンC
  • 皮膚や粘膜の健康維持を助ける
  • 抗酸化作用
カリウム
  • 細胞の浸透圧を維持・調整する
  • 神経や筋肉の興奮伝導に関わる
食物繊維
  • お腹の調子を整える
  • 食後の血糖値・血中中性脂肪の上昇をおだやかにする

かながわ健康プラン21(第3次)では、生活習慣病の予防のため、成人では1日あたり350g以上の野菜を食べることを目標としています。

食後の歯みがきを忘れずに

むし歯や歯周病は、歯にたまった歯垢の中の細菌が原因で起こります。毎日の歯みがきと歯と歯の間の清掃で、むし歯や歯周病を防ぎましょう。
健口(けんこう)かながわ5か条+3

幼児期は正しい食べ方や、食習慣の習得が大切です。この時期に身につけた正しい習慣は、生涯を通して「お口の健康」によい影響を与えます。(出典1)

1歳
  • 乳歯が出はじめます。軟らかい食べ物を何度も食べるため、歯の表面が不潔になることがあります。保護者による歯みがきの習慣づけを始めます。
2歳
  • 前歯のむし歯が増加する時期です。歯みがきの習慣を定着させます。
3歳
  • 食べ物の種類が増え、偏食を起こしやすくなります。間食より朝昼夜の3食をよくかんで食べるようにします。
  • 歯みがきを自分でやりたがりますが、みがき残しが多いため、みがいた後に保護者が点検し不十分なところは仕上げみがきをする必要があります。
  • 乳臼歯のむし歯が増加し始める時期なので注意しましょう。
4歳
  • おとなとほぼ同じものが食べられるようになり、これまでむし歯のなかった子どもにもむし歯が見られることがあります。新たなむし歯は奥歯の歯と歯の間に見られることが多く、短期間で進行することもあります。
  • 子どもが自分で歯みがきが上手にできるように少しずつ訓練します。
5歳
  • 歯みがきは自分でやらせ、保護者はチェックがおろそかにならないようにします。短期間でむし歯が進行することや、気付かないうちに永久歯の奥歯(第一大臼歯)がはえてくることがあります。はえてから2~3年はむし歯になりやすい時期なので、注意が必要です。
6歳
  • 6歳ごろから永久歯がはえてきます。はえてから2~3年はむし歯になりやすい時期のため、むし歯予防に効果的なフッ化物うがい(注釈)をはじめます。

注釈:フッ化物うがいとは、適正濃度のフッ化物の入ったうがい液(フッ化物洗口液)で、ぶくぶくうがいをすることです。(出典2)

出典1:幼児期における歯科保健指導の手引きについて(厚労省)
出典2:フッ素でぶくぶくうがい むし歯を防ごう(PDF:1,670KB)(神奈川県)

夜はスヤスヤ 睡眠は元気のもと

睡眠には、心身の休養と、脳と体を成長させる役割があります。十分な睡眠がとれないと、肥満のリスクが高まる、抑うつ傾向が強まる、学業成績が低下する、幸福感や生活の質(QOL)が低下することが報告されています。お子さんの心と体の健康のために、適切な睡眠時間を確保しましょう。

1~2歳児は11~14時間、3~5歳児は10~13時間、小学生は9~12時間を参考に睡眠時間を確保しましょう。

睡眠不足による悪影響を防ぐために

夜ふかしと朝寝坊の習慣が長びくと、朝起きづらくなり、遅刻が増えたり、登校が困難になったりすることがあります。下記のポイントを生活に取り入れましょう。

  • 寝る前や寝床のなかで、テレビ、ゲーム、スマホを使わないようにする
  • 起床後から日中にかけて、日光を浴びて運動する
  • 朝食をしっかりとり、コーヒー、コーラ類、エナジードリンクなどの摂取をできる限り減らす

参考:睡眠対策(厚労省)
出典3:健康づくりのための睡眠ガイド 2023(厚労省)
出典4 :Good Sleepガイド(ぐっすりガイド)こども版(厚労省)

いっしょに体験しよう

子どもは、身近な人や自然等との関わりの中で、主体的に学び、行動し、様々な知識や技術を身に着けます。

幼児は、子ども同士での遊びなどを通じ、豊かな想像力をはぐくみ、自分と違う人の存在や視点に気づき、相手の気持ちになって考えたり、時には葛藤したりします。自分の感情や意志を表しながら、他者と協力した学びを通して、自己の発揮と他者の受け入れを経験していきます。(出典5)

また、青少年教育研究センターが行った「子供の頃の体験がはぐくむ力とその成果に関する調査」によると、家庭・地域・学校での「体験量」と「へこたれない力」との関係は、子供の頃に下記の経験をした人ほど、「へこたれない力」が高い人の割合が高くなる傾向が確認されています。(出典6)

  • 家庭での「基本的生活習慣、お手伝い、家族行事」
  • 地域での「公園や広場で友だちと外遊び、友だちの家や自宅で友だちと室内遊び、スポーツクラブや少年団で活動、文化系の習い事」
  • 学校での「児童会・生徒会の役員、体育祭や文化祭の実行委員、部活動の部長や役員、運動系部活動」

お子さんが豊かな人間性や社会性を身につけられるように、人との交流の機会を意識してみましょう。

出典5:子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題(文科省)
出典6:子供の頃の体験がはぐくむ力とその成果に関する調査研究 報告書[平成29年度](国立青少年教育振興機構 青少年教育研究センター)