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神奈川県未病改善ヒーロー ミビョーマン
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健康寿命延伸を妨げるもの

喫煙による健康被害

タバコには約4000種類の化学物質が含まれ、そのうち約200種類が有害物質です。喫煙による健康被害として、まず全身にわたる「がん」。その他に循環器、呼吸器、その他に多くの重篤な病気を引き起こすことがわかっています。

COPD

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、今まで「慢性気管支炎」や「肺気腫」と呼ばれていた疾患の総称です。気管支や肺が有害物質に曝されることで炎症を起こし、咳や痰などの症状がでたり、気管支が細くなって息切れを起こしたりします。

さらに、肺胞が破壊されてしまうと酸素を体内に取り込む能力が低下してしまいます。
肺の機能は一度低下してしまうと元に戻りません。

主に喫煙が原因となることから「肺の生活習慣病」と呼ばれています。
COPDは40歳以上でタバコを吸っている人に多い疾患ではありますが、大気汚染や受動喫煙も原因としてあげられています。

初期の段階では、痰が絡んだ咳がでたり、運動中に息切れをおこしたりします。この咳や痰は起床時に特に多くなります。症状が進行すると、運動に伴う息切れがはげしくなり肺炎にかかりやすくなります。

さらに悪化すると、安静時であっても息切れが生じるようになり、日常生活に支障をきたすようになります。COPDは重度になって日常生活に支障をきたしてから後悔することが多い病気のひとつです。気になる症状がある場合は、肺機能検査を受けて調べてみましょう。

慢性閉塞性肺疾患の患者のイメージ画像

禁煙してみましょう

2020年4月から改正健康増進法が全面施行となり、屋内は原則喫煙となりました。(一定条件を満たすことで喫煙可能な場所もあります。) これは、周囲の人の受動喫煙を防ぐ目的があるため違反者には過料が課せられることもあります。

1日でも早い禁煙が、COPDを含む多くの疾患から身を守ります。ぜひ禁煙にチャレンジしてみましょう!神奈川県と公益財団法人かながわ健康財団は共催で「かながわ卒煙塾」という禁煙セミナーを行っています。

やめたいけどやめられない……そんなあなた。仲間と一緒に卒煙を目指してみませんか。

適正飲酒

厚生労働省は「健康日本21」の中で「節度ある適度な飲酒」として、通常のアルコール代謝能力を有する日本人では1日平均純アルコール量を20gとしています。

また、付帯事項として以下の5点をあげています。

  • 女性は男性よりも少ない量が適当である
  • 少量の飲酒で顔面紅潮を来す等アルコール代謝能力の低い者では通常の代謝能力を有する人よりも少ない量が適当である
  • 65歳以上の高齢者においては、より少量の飲酒が適当である
  • アルコール依存症者においては適切な支援のもとに完全断酒が必要である
  • 飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではない

12の飲酒ルール

  1. 飲酒は1日平均2ドリンク以下
  2. 女性・高齢者は少なめに
  3. 赤型体質(注意1)も少なめに
  4. たまに飲んでも大酒しない
  5. 食事と一緒にゆっくりと
  6. 寝酒は極力控えよう
  7. 週に2日は休肝日
  8. 薬の治療中はノーアルコール
  9. 入浴・運動・仕事前はノーアルコール
  10. 妊娠・授乳中はノーアルコール
  11. 依存症者は生涯断酒
  12. 定期的に健診(注意2)

注意1:少量の飲酒で顔の赤くなる体質
注意2:肝機能検査を含む検診

出典:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット