6章 運動と健康、睡眠
運動と休養・睡眠は、食事とともに体をつくり、心身の働きを高めます。これらは健康に生きていくために欠かせないものです。多くの人は、小さいころから学校の授業や部活動などの、ある意味「提供された場」を通して運動やスポーツとのかかわりを持ってきていますが、学生生活が終わると、スポーツを「やる・やらない」は、一人ひとりの自主性に任される状況になります。こうしたなかで、生涯を通じて運動をするにはどのようなことが必要なのか学びます。
また、年齢が上がるにつれて学習塾、スマートフォンの長時間使用などで睡眠時間が短くなり、それを自慢する風潮もありますが、短時間睡眠は学習にも心身にも良くないとの認識が大切です。運動、休養・睡眠の必要性と、これらを生活の中にどのようにいかしていけばよいかを学びます。
好きな運動を見つけて続けよう
ワーク1
日本人の運動に対する関心は高くなっていますが、一方で20歳以降の運動習慣は低い傾向にあります。生涯を通じて運動をするにはどのようなことが必要だと思いますか。グループで話し合い、その内容を書きましょう。
成人(満20歳以上)の週1回以上のスポーツ実施率(年代別・時系列)

出典:神奈川県 県民の体力・スポーツに関する調査 2001-2022
運動・スポーツを行った理由
全体(2,163)/複数回答

出典:神奈川県 県民の体力・スポーツに関する調査 2022
運動・スポーツを行わなかった理由
全体(837)/複数回答

出典:神奈川県 県民の体力・スポーツに関する調査 2022
ワーク2
今後、取り組みたい運動やスポーツは何ですか。集団で出来るもの、個人で出来るものを考えてみましょう。(以下を参考に)
今、興味のある運動は何ですか?集団で出来るものと個人で出来るものをそれぞれ1つ以上○を付けましょう。
- 水泳
- サーフィン
- ウォーキング
- ダイビング
- ゴルフ
- テニス
- ジョギング
- マラソン
- フットサル
- ラグビー
- バスケットボール
- マシーントレーニング
- 自転車
- 乗馬
- 釣り
- スカッシュ
- スカイダイビング
- 登山
- トレッキング
- ヨガ
- ストレッチ
- 太極拳
- バレエ
- 社交ダンス
- 日本舞踊
- その他
必要な睡眠時間を確保するには
ワーク3
高校生は睡眠にあてる時間が短く、短時間睡眠を自慢する風潮もありますが、あなたはどう考えますか。
睡眠ポリグラフで求めた睡眠不足のない者が自然に覚醒するまでの「必要な睡眠量」(<床上時間)

出典:Williams R et al.Electroencephalography of Human Sleep 1974
眠るために床に入っていた長さ(学年別)

出典:平成23年総務省・社会生活基本調査
睡眠不足による影響
- 学習、思考能力や記憶力など活動に必要な能力の発揮が出来ない
- 日中の眠気、意欲低下
- 肥満
など

ワーク4
必要な睡眠時間を確保するにはどうしたら良いと思いますか。グループで話し合い、その内容を書きましょう。