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脂質異常症

血液の中に溶けている脂質が正常値の範囲にない状態を高脂血症といいます。これといった自覚症状もなく日常生活を送る上での不都合もあまりないため、つい放置してしまいますが、そのままにしておくと、脂質が血管壁にたまって動脈硬化を引き起こします。動脈硬化になってもまだ自覚症状がなく、心筋梗塞や脳梗塞など深刻な事態になって、やっとその重大さに気づくことになります。

●原 因
 

脂質異常症が増えている原因のひとつは食生活の変化です。魚類・穀類・野菜を中心とした食生活が、次第に高タンパク・高脂肪・高カロリーの欧米式食事へと変わってきたことによります。もうひとつの理由は、ライフスタイルの変化です。
日常生活で身体を動かす機会が減り、運動不足になる人も増えてきました。
食生活や運動不足による余分なエネルギーが皮下脂肪や内臓脂肪といった形で蓄えられることになります。

●予 防
 

脂質異常症にならないようにするためには、生活習慣を見直すことが大切です。
たとえば、食生活の改善、規則正しい生活、適度な運動、禁煙、ストレスの軽減など、脂質異常症を招く要因はできるだけ避けるようにします。

また、脂質異常症と診断された場合も、まずは生活習慣の見直しが必要です。
かかりつけの医師とよく相談して、できることから少しずつ食事や日常習慣を改善していきましょう。

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